江戸時代に隆盛を極めた日本古典奇術「手妻」を未来に繋げるべく、公演、復活、継承、創作活動を行うプロフェッショナルな団体です。
手妻師だけではなく、マジシャンや各分野のエキスパートで構成され、各メンバー、日本全国や海外出演等でソロ活動も行いながら、団体としても公演やワークショップを行っています。
手妻とは、日本独自に発達したマジックの事。
西洋のマジックとは異なり、マジックに日本の文化が融合し、奇術的な不思議さの中に日本独自の美しさや世界感が凝縮された芸能です。
現代では和妻と呼ばれるようになり国の無形文化財に指定されています。
明治時代になると文明開化と共に西洋の奇術が入ってきました。
西洋の奇術はとてもセンセーショナルで、手妻にとって代わっていきます。
そんな時の流れの中で、元々日本にあった手妻を「和妻」、そして西洋の奇術を「洋妻」と言い分けました。
今では洋妻という言葉は「マジック」や「イリュージョン」などに変わりあまり使われません。
風花乃会では、日本古典奇術(ここでいう和妻)の発展に重きを置いておりますが、同程度に和と洋の文化融合も重要視しております。 古典をそのまま行うのではなく、今の考えの元、発展、創作していくには西洋的、現代的な考えが必要だからです。
風花乃会の公演では手妻の実演をその歴史的背景を語りながら行い、その中で、和と洋の対比をお見せすることで、どちらの文化もより面白く表現していきます。
手妻という文化を次世代に繋ぐため、当会ではワークショップを行っております。
内容は「立ち」「座り」といった和の素養としての仕草や「口上(こうじょう)」の発声方法、そして奇術。手妻を軸に和文化に触れていただきます。
2022~2023年 前衛母体となる「手妻巡業」にて、全国を巡業。